PLC連動でチラシを段ボールに投かん|紙を1枚ずつ送り出す装置

PLCと連動してチラシ・かんばんを段ボールに自動投かん|印刷した紙を1枚ずつ送り出す装置で封入作業を効率化

PLCと連動し、印刷した紙を1枚ずつ送り出してチラシやかんばんを段ボールに投かん。チラシ投入機として封入作業の効率化・省人化に貢献する小型カード搬送装置を解説します。

「チラシを段ボールへ投かんする作業」に、人手をかけ続けていませんか?

ベルトコンベアで流れてくる箱に、作業者が束の中からチラシを1枚ずつ取り出して投入する——。この工程は手間と時間がかかり、省人化のネックになりがちです。
本記事では、PLCと連動して印刷した紙を1枚ずつ送り出す「小型カード搬送装置(チラシ投入機)」で、チラシ投かん作業をどう自動化し、省人化・作業効率化につなげられるかをご紹介します。あわせて、入れ忘れ・枚数間違いの抑制にも効果があります。

#PLCと連動 #チラシを段ボールに投かん #チラシ投入機 #用紙を全て送り出す #省人化・封入作業の効率化

こんな業種・現場におすすめ:食品工場/お菓子工場/自動車部品工場/家電製品工場/物流倉庫/EC発送センター/印刷・製本 など、チラシ・かんばん・取扱説明書・リーフレットの投かん/封入作業がある現場。

1. 工場現場の「チラシ投かん作業」が抱える3つの課題

チラシを段ボールへ投かんする手作業は、人手・時間・ミスの面で現場を圧迫します。なかでも「人手をかけ続ける」点が最も大きな課題です。まずは負担の所在を整理します。

1
単純な投かん作業に人手を固定してしまう
束から1枚ずつ取り出して箱へ入れるだけの工程に人を貼り付けると、検品など本来注力すべき作業に人を回せません。省人化・省力化が急務になっています。
2
チラシを段ボールへ投かんする作業に時間がかかる
紙の束から1枚ずつ取り出すと、紙がくっついたり束が崩れたりして手間取ります。1枚あたり数秒の差でも、1日・1か月の累積では大きなロスになります。
3
入れ忘れ・枚数間違い(誤投入)も起こりやすい
2枚同時に入る、入れ忘れるといったミスは、封入後に開けて確認・再梱包する手間につながります。省人化と同時に、こうしたミスの抑制にも効果があります。

これらは「人がやるしかない作業」とあきらめられがちですが、印刷した紙を1枚ずつ自動で送り出す装置を使えば、チラシ投かん作業を省人化し、現場の負担を大きく軽減できます。

2. 「チラシ投入機」とは?種類・仕組み・費用感を整理

チラシ投入機とは、チラシやリーフレットを自動で送り出し封入・投かんを助ける機器の総称です。封入封緘機・製函機・丁合機・小型搬送装置など種類ごとに用途と費用感が異なります。

2-1. チラシ投入・封入を自動化する機器の主な種類

封入・投かんの自動化機器は規模と目的で4タイプに大別できます。大量郵送向けの大型機から、ライン組込み向けの小型機まで幅があります。

封入封緘機(インサーター)

封入封緘機(インサーター)とは、書類やDMを自動で封筒に封入・封緘する機器です。1時間に1,000通以上を処理できる小型卓上機から大型機まであり、郵送・請求書発送向けで、段ボールへの投かんとは用途が異なります。

製函機・封緘機

製函機・封緘機とは、段ボール箱の組み立て・封かんを自動化する機器です。箱そのものを扱うため設備規模が大きく、ラインの中核設備になります。

自動丁合機

自動丁合機とは、複数の紙・チラシを順番に重ねる機器です。印刷・製本向けで、横型は大規模設備、縦型は省スペースタイプもあります。

小型カード搬送装置(紙を1枚ずつ送り出すタイプ)

小型カード搬送装置とは、印刷した紙を束から1枚ずつ送り出すコンパクトな装置です。ライン上のチラシ投入機として組み込め、PLC連動・センサー連動にも対応。今回ご紹介するエムティーシーの製品はこのタイプです。

2-2. 費用感の目安と比較(装置タイプ別)

機器の費用は種類と規模で大きく変わります。下表は一般的な目安です。工場ラインへのチラシ投かんには、小型・低ランニングコストのタイプが導入しやすい選択肢になります。

装置特徴費用感の目安向いている用途
封入封緘機
(インサーター)
封筒へ自動で封入・封緘中古卓上 約10万円〜/月額リース 数万円〜DM・請求書の郵送
製函機・封緘機段ボール箱の組立・封かん半自動 約60万〜500万円/全自動 数百万〜数千万円箱詰めラインの中核設備
自動丁合機複数の紙を順番に重ねる(丁合)横型は数千万円規模/縦型は比較的安価印刷・製本
小型カード搬送装置
(TLシリーズ)
紙を1枚ずつ送り出す/チラシ投入機小規模なら数十万円規模〜(受注生産・仕様により個別お見積り)工場ラインへのチラシ・かんばん投かん

※ 価格は一般的な市場目安であり、メーカー・仕様・時期により変動します。エムティーシーの小型カード搬送装置は受注生産・カスタマイズ対応のため、用途に応じて個別にお見積りします。ランニングコストは家庭用100Vの電気代のみで、大型設備に比べて低く抑えられます。

2-3. 工場のチラシ投かんに「小型カード搬送装置」が選ばれる理由

大型設備は高速・大量処理に強い一方、導入コストと設置スペースが大きな負担に。小型搬送装置は既存ラインへ後付けしやすく、低コストで省人化を始められます。

大規模なライン改修は不要で、家庭用100Vコンセントで稼働。コンパクトなのでラインの好きな位置に設置でき、PLC連動チラシ投入機への改造など、現場に合わせたカスタマイズが可能です。「まず一工程だけ自動化したい」という小さく始める省人化に向いています。

3. PLCと連動してチラシ・かんばんを段ボールに投入する仕組み

PLCと連動すると、ラインの制御信号に合わせて紙を1枚ずつ排出できます。段ボールが所定位置に来たタイミングでチラシを投かんし、封入作業を自動化できます。

3-1. PLC連動の動作シーケンス(紙を送れ→排出→紙を取った)

本体は端子付きケーブルでPLCと接続(PLC Ready)。「紙を送れ」の信号を受けて用紙を排出し、「紙を取った」信号を返すシンプルな入出力で連携します。

① PLCから「紙を送れ」の信号を受信
ラインの制御に合わせて、装置が次の1枚を排出位置へ送り出します。
② 用紙を1枚排出
束の中から確実に1枚だけを送り出すため、2枚同時投入などの誤投入を抑えます。
③ 「紙を取った」信号をPLCへ返す
排紙センサーが検知し、次工程へ進む合図を返します。ライン全体のタクトを安定させます。
PLC連動対応の小型カード搬送装置(チラシ投入機)をライン制御盤に接続したPLC取付例
PLC取付例:端子付きケーブルでラインの制御盤と接続できます

3-2. ベルトコンベアと連動してチラシを段ボールへ自動投かん(チラシ投入機)

センサーと連動させれば、ベルトコンベアで流れてきた箱を検知した瞬間にチラシを送り出し、自動で段ボールへ投かん。作業者が1枚ずつ入れる工程を省人化できます。

お菓子工場での事例では、コンベア上の箱が装置の前に来たことをセンサーが検知すると、リーフレットを1枚送り出して箱の中へ投かん。「束から1枚取り出して入れる」という人手作業を自動化し、チラシ投入機として封入作業の効率化を実現しています。

3-3. 【動画】A4用紙でのPLC動作例

実機でのPLC連動の様子を動画でご確認いただけます。「紙を送れ」の信号を受けてA4用紙を1枚ずつ送り出す一連の動作を実演しています。

A4用紙でのPLC動作例(PLC Operational Sequence: A4 Sheet Feeding)

※PLC連動の対応機種はTL-030/TL-500/TL-1000です。また、PLC対応のデモ機のご用意はございません。PLC連動の動作は上記動画でご確認いただけます。仕様のご相談はお問い合わせください。

4. 小型カード搬送装置 TLシリーズの特長

TLシリーズ(TL-030/TL-500/TL-1000)は、プリンタ開発で培った紙送り技術を応用した小型搬送装置。印刷した紙を1枚ずつ確実に送り出し、現場の負担を軽減します。

4-1. 印刷した紙を1枚ずつ送り出す(1枚取ると次の1枚)

かんばん・現品票・取扱説明書・リーフレットなどを束から1枚ずつ排出。作業者は出てきた紙をつかむだけで、束を崩す心配がありません。

排紙された用紙を取り除くと、排紙センサーが検知して次の1枚を自動で送り出します。手袋をしたままでもラクに取り出せ、紙の束から探す手間がなくなります。

4-2. 「用紙を全て送り出す」機能(枚数指定・ダイヤル選択)

カスタマイズで「用紙を全て送り出す」運用にも対応。ダイヤルで排出枚数を選び、ボタンを押すとセットした用紙をまとめて送り出すことができます。

1枚ずつの取り出しだけでなく、必要な枚数・全数をまとめて排出する使い方も可能。決めたカウント数に達するとブザーで知らせる仕様などにも対応できます。

4-3. 家庭用電源・省スペース・低ランニングコスト

電源は家庭用100Vコンセント。新たな設備増設は不要で、コンパクト設計だからライン上のどこへでも設置・移動できます。ランニングコストは電気代のみです。

4-4. カスタマイズ対応(PLC連動・チラシ投入機 など)

用途に合わせた作り込みが可能。PLC連動、チラシ投入機への改造、カウンター取付、フィーダー化、用紙サイズ変更など、現場の要望に柔軟に対応します。

  • カウンターの取付(カウントアップ/カウントダウン、電源OFFでもメモリー対応)
  • PLCと連動(PLC Ready/「紙を送れ」「紙を取った」の入出力。対応機種:TL-030/TL-500/TL-1000)
  • チラシ投入機(コンベアの箱を検知して自動で紙を送り段ボールへ投かん)
  • 用紙を全て送り出す(ダイヤルで枚数選択・ボタンでスタート)
  • 排出枚数到達でブザー音/電源スイッチの前面化 など

5. 導入メリット・ベネフィット

チラシ投かん作業を自動化する最大の効果は省人化です。あわせて、作業時間の短縮や入れ忘れ・枚数間違いの抑制にもつながり、作業者にも管理者にも負担軽減のメリットがあります。

5-1. 封入作業の効率化・省人化(最大の効果)

チラシ投入機として自動投かんすれば、封入工程に固定していた人員を他業務へ再配置できます。工場・物流センターの省人化・DX化に最も効果的です。

「人がやるしかない」と思われていた単純な投かん作業を装置に任せることで、限られた人員を検品や付加価値の高い工程へ振り向けられます。お菓子工場では、送り出し後の封入をロボットが担う形で封入作業の自動化・省人化を実現した事例があります。

5-2. かんばんの投かん作業ミスも軽減

1枚ずつ確実に送り出すことでポカミスを抑制。QRコード読み取りシステムと連動すれば、かんばんの誤投入チェック作業の削減にもつながります。

例:毎回行っていたかんばん印字後のチェック作業がなくなり、最大1日1時間の作業短縮を実現した事例があります。

6. 導入事例(自動車部品・家電・お菓子工場)

大手メーカーをはじめ50社以上の工場で活用されています。かんばん・取扱説明書・リーフレットなど、業種ごとの投かん作業の効率化事例をご紹介します。

自動車部品工場|かんばん

かんばんを取り出す工程で活用。1枚取ると次の1枚が出てくるため、作業者による工数のバラつきが解消し、取り出し作業がラクになりました。

【効果】作業者ごとの工数差とポカミス(誤投入)を抑制。QRコード読取システムと連動した工場では、印字後のチェック作業が不要になり最大1日約1時間の作業短縮を実現。

家電製品工場|取扱説明書

梱包時に同梱する取扱説明書の取り出しに活用。カウンターで都度梱包数を確認することで、「段ボールの数と書類の数が合わず開封して再梱包」という2度手間がなくなりました。

【効果】梱包数と書類数の不一致による開封・再梱包(2度手間)をほぼゼロ化し、検品・手直しの工数を削減。

お菓子工場|リーフレット自動投入

リーフレットの取り出し用として活用。送り出した後に箱へ入れる工程はロボットが担当し、封入作業の自動化・省人化を実現しました。

【効果】束からの取り出し〜箱への投入を自動化し、封入工程の作業人員を削減。人手を検品など他工程へ再配置できました。

※効果は用紙・工程・運用により異なります。詳細な事例や効果のシミュレーションはお問い合わせ時にご説明します。

主な納入先(敬称略)

自動車・電子部品・印刷・食品など、幅広い業界の工場でご採用いただいています。品質が求められる現場での実績があります。

トヨタ自動車株式会社/株式会社デンソー/太平洋工業株式会社/ダイドー株式会社/東日本積水工業株式会社/TOPPAN株式会社/株式会社中島大祥堂/星野物産株式会社/田上化工株式会社/大手家電メーカー/自動車部品製造工場/洋菓子製造工場 ほか

7. 機種ラインナップと仕様(TL-030/TL-500/TL-1000)

かんばんサイズからA4サイズまで、用紙に合わせて3機種をご用意。かんばんサイズ専用機もあります。ご使用のワークに合わせて選べ、設計変更にも対応します。

機種対応用紙サイズ(最大)積載目安本体サイズ重量PLC連動
TL-030
かんばん対応
約85×200mmコピー用紙 約220枚横260×奥145×高140mm約2.0kg対応
TL-500
A5サイズ対応
約148×210mmコピー用紙 約250枚横262×奥202×高150mm約2.5kg対応
TL-1000
A4縦・横対応
約210×297mmコピー用紙 約300枚横355×奥340×高190mm約4.8kg対応

共通仕様:搬送方法=圧板によるゴムコロ加圧方式/排紙速度=約34枚/分(長さ100mm時)/電源=ACアダプター DC12V 1.5A。※掲載の3機種はいずれもPLC連動に対応します。※仕様は予告なく変更する場合があります。

PLC連動対応のチラシ投入機 小型カード搬送装置 TL-030(かんばん対応・紙を1枚ずつ送り出す)
TL-030
PLC連動対応のチラシ投入機 小型カード搬送装置 TL-1000(A4サイズ対応・段ボールへ自動投かん)
TL-1000

8. よくある質問(FAQ)

導入前によくいただくご質問をまとめました。用紙の適合・デモ機の貸出・納期など、検討に役立つ情報を掲載しています。

用紙の大きさはどのくらいまで対応できますか?
かんばんサイズ(約85×200mm)はTL-030、A5サイズ(約148×210mm)はTL-500、A4サイズ(約210×297mm)はTL-1000が対応します。
どんな紙でも対応できますか?
紙が厚すぎたり薄すぎたりすると上手く搬送できない場合があります。まずはご使用予定の用紙を弊社へお送りいただければ、搬送可否を検討・調整いたします。
PLCとの連動やチラシ投入機への改造はできますか?
はい。PLC Ready対応で「紙を送れ/紙を取った」の入出力に対応します(対応機種はTL-030/TL-500/TL-1000です)。コンベアの箱を検知して段ボールへ自動投かんするチラシ投入機への改造も可能です。なお、PLC対応のデモ機のご用意はございません。お気軽にご相談ください。
デモ機の貸し出しは行っていますか?
はい、標準仕様(紙を1枚ずつ送り出すタイプ)で1週間程度の無料貸出を行っています。紙厚・紙質に合わせた調整が必要なため、対象の用紙を事前にお送りいただき、調整後にお貸出しします(返送送料はご負担をお願いします)。なお、PLC対応のデモ機のご用意はございません。
納期はどのくらいですか?
受注生産のため、ご注文後の納品まで約2か月をめやすにお考えください。仕様により前後する場合があります。

9. ご注文・導入までの流れ

お問い合わせからサンプル紙の確認、動画・デモ機での検証、お見積り、ご注文・納品までの流れをご案内します。検証を経て安心して導入いただけます。

お問い合わせお電話・メール・お問い合わせフォームのいずれかからご連絡ください。
サンプル紙の送付紙質・紙厚の確認のため、検討中の用紙を10〜20枚程度お送りください。
動画でのご確認サンプル紙に合わせて調整した機器の動作を動画でご確認いただきます。
デモ機の貸出(無料・約1週間)実際に現場でお試しいただけます(返送送料のみご負担)。
お見積りのご提示ご要望の仕様とサンプル紙を基にお見積りをご提示します。
ご注文・納品受注生産のため、納品まで約2か月をめやすにご対応します。

10. 結論・まとめ|PLC連動でチラシ投かんを省人化

PLC連動の小型カード搬送装置は、チラシ・かんばんを段ボールへ自動投かんし、省人化・封入作業の効率化・誤投入の抑制を同時に実現。既存ラインへ後付けでき、低コストで始められます。

結論:PLCと連動したチラシ投かんの自動化は、次の3つを同時に実現します。

1
省人化 単純な投かん作業から人を解放し、検品など他工程へ再配置できます。
2
封入作業の効率化 束から1枚ずつ確実に送り出し、作業時間とバラつきを削減します。
3
誤投入の抑制 入れ忘れ・枚数間違いを抑え、再梱包の2度手間をなくします。

なかでも、印刷した紙を1枚ずつ送り出す小型カード搬送装置は、家庭用100Vで既存ラインへ後付けでき、低コストで省人化を始められるのが最大の特徴です。

この記事の監修:株式会社エムティーシー
長年のプリンタ・OA機器開発で培った高精度な紙送り技術をベースに、工場の省人化装置(小型カード搬送装置)をオーダーメイドで開発・製造する専門メーカーです。サンプル紙に合わせた搬送調整から、PLC連動・チラシ投入機化などのカスタマイズまで一貫して対応します。

関連情報: チラシ投入機の種類・費用感PLC連動の仕組み・動画導入事例よくある質問製品ページ動画集

チラシ投かん作業の効率化は、エムティーシーへご相談ください

「うちの工場のチラシ・かんばんの投かん作業も自動化できる?」——そんなご相談だけでも歓迎です。サンプル紙での搬送テストや、無料デモ機の貸出も承っています。誤投入の防止・封入作業の効率化に向けて、まずはお気軽にお問い合わせください。

TEL 03-3340-0511受付 9:00–18:00(土・日・祝を除く)

株式会社エムティーシー|小型カード搬送装置(TL-030/TL-500/TL-1000)の設計・製造。プリンタ・OA機器の機構設計/搬送機構の開発も承ります。